一般社団法人 日本デザインマネジメント協会

since 2012 Japan Design Management Association

日本経済新聞社

COVID-19、ソーシャルデザインの視点

今、新型コロナウィルス(COVID-19)が世界中で猛威を振るっている。感染者数が世界ですでに700,000人(4月14日時点:現在4月22日 2,500,000人)を超えている。死亡者数は30,000人(4月14日時点:現在4月22日 170,000人)に超えている。このパンデミックにより人間の行動が著しく制限され、経済的活動も生活の自由も奪われ、ひたひたとその恐怖感が自分のもとに忍び寄ってくる。見えない敵に宣戦布告をしたのはフランスのマクロン大統領、アメリカのトランプ大統領は戦時体制を敷いた。この世界に及ぶウィルス禍はグローバル化がもたらしたものだが、グローバル化とは無縁の場所や人に容赦無く感染していく。しかし、よく見てると感染の広がりとスピードは国や地域によって異なっている。どうも文化的な特質やライフスタイル、習慣などによって感染の程度が異なっているように見える。

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社会


今回の新型コロナウィルスの問題は単に新たなウィルスの脅威ばかりなく、世界規模での影響がこれほどまでに大きくなることは予想できなかった。まさにグローバル化によるウィルスの世界拡散である。ウィルスの感染規模の拡大は中国、韓国、アメリカ、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン・・・・日本と続く。アジア、EU、アメリカの相互依存は高く、人も含めた物流の往来は活発で、それはウィルスの拡散状況と一致している。

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ビジネス


COVID-19の世界拡散によって、経済の停滞とダメージはリーマン・ショックを上回るレベルという。その中で注目するのはグローバル・サプライチェーンという言葉である。COVID-19の震源地でもある武漢にはアメリカ、日本、韓国の自動車産業やアップルなどのIT産業の生産工場が林立している。新型コロナウィルスによって生産と輸出入がストップしてしまい、ビジネス環境はかなり悪化している。そこでグローバル・サプライチェーンをドメスティック(自国内)に内製化してもよいのでは、という考え方も生まれてくる。

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技術


現代は第4次産業革命と称される。5GとAIなどの先端技術は大きな可能性を秘めている。グローバル・サプライチェーンからドメスティック・サプライチェーンに移行するメリット、デメリットは幾つかある。まずメリットとしては今回のようなウィルスによるパンデミックや紛争、戦争などの負の外的要因からの回避がである。二つ目にコスト的な優位性によってグローバル・サプライチェーンが成り立つが、5GやAIなどの先端技術を今後の製品開発には欠かすことのできない要素技術になる。それはある意味で製品に新たな価値を付与することなので自国内で内製化してもコスト的に優位に立てるという見方である。

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アート

宝塚市立文化芸術センターのオープンが4月19日(日)でしたが、新型コロ大のため延期になりました。併せて「開館記念展:宝塚の祝祭1」も延期となりました。宝塚市立文化芸術センター館長で美術評論家の加藤義夫氏(JDMA理事)が朝日新聞大阪本社版に記事「喜びを届けるアートセンター」を執筆しました。

朝日新聞 2020.04.21 
(美術評)特別編コラム 喜び届けるアートセンター
「朝日新聞社に無断で転載することを禁じる」
「承諾番号20-1610」


宝塚ファミリーランド跡地に誕生したアートセンター「宝塚市立文化芸術センター」は、新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令を受け、4月19日(日)のグランドオープンが延期され、オープン日が未定となりました。
つきましては、来館できないお客様に向け、3DビューやVR映像を活用しセンター内部や展覧会をご覧いただくオンライン開館を5月1日(金)10時より公式WEBサイト
にて行っています。

https://takarazuka-arts-center.jp/

アートセンター、エントランス


3Dビュー

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デザイン


デザインの概念が広がり、デザインに対する見方も単にスタイリングや造形上の問題、使い易さなど、製品個別の問題ではなくなってきていることは共通に持つ認識だろう。製品開発や事業開発の川上での役割が期待され、現にアップルやダイソン、レクサスの展開を見ればデザインが企業戦略、ブランド価値、さらには企業価値まで関わる重要な経営資源と言える。一方、デザインは人間に寄り添い、人間や社会の問題、課題を解決する役割を担っている。実はアップルやダイソン、レクサスはデザインの本質的な課題と企業戦略やブランド価値を調和させているところがエクセレントと言えるだろう。これからのデザインのムーブメントはより社会的な問題、課題をいかに解決していくのかに向かっていくだろう。これは今回のCOVID-19のパンデミックがグローバル社会、都市、企業、個人の脆弱さを露わにしたことからも予見できるだろう。そのような意味で、企業や地域(リージョン)、個人の様々なフェーズでのデザイン活動が意味を持ち、重要となってくるだろう。

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教育


ソーシャルデザインにおいて果たさなければならない教育とは何か?ひとつは社会に日々生起する問題や課題を自分のものとして受容する力であろう。例えば、今回のCOVID-19のようにウィルスへの対応は国家レベルであり国際的レベルでもある。しかし、つまるところ個人に帰着し、個人の意識と振るまいが、感染を高めたり低めたりするのである。私たち人間は都市という人工的な環境において万能であるが、そこから少し外れてしまうと、何をどのようにしてよいのか皆目見当がつかなくなってしまうのである。スマートフォンがなければ、自分の行動が見えなくなってしまうのである。つまりイマジネーションの欠如、創造性の欠如が予期せぬ災害に対して致命的と言えるだろう。

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世界を揺るがす新型コロナウィルスは世界の政治、経済、産業、生活にかつてないダメージを与えつつあります。同時にパラダイムシフトも進行しています。この状況をどのように捉えればよいのか、皆様の体験や視点、そしてコロナウィルス後のあり方など投稿していただければ幸いです

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